こんにちは、かめこです。
突然ですが、
- 「映画見て泣きたいな」
- 「感動する話観たいな」
って思うことはありませんか?
今回紹介する映画「私の中のあなた」は、まさにそんな時にぴったり!少しでも興味を持っていただけると嬉しいです!
映画「私の中のあなた」のあらすじ・ネタバレ考察
おすすめ度☆☆☆☆☆
私の中のあなた
- 映画で泣きたい人
- 温かい話が好きな人
- 感動したい人
- 演技が上手な人が観たい人
個人的な感想
「私の中のあなた」あらすじ
主人公であるアナは、ある日敏腕弁護士(勝率91%)であるキャンベルさんの元を訪れます。そして【自分の両親を訴え、体を守りたい】とキャンベルさんに訴えます。(※実はアナの姉【ケイト】は白血病で腎不全です。両親は同じ型を持つアナに移植手術をするよう促しています。)
しかしアナがケイトに自分の体の一部を提供したのは、これが初めてではありません。実はアナは、姉ケイトを救うために生まれてきたデザイナーズベイビーで、これまでにも沢山姉に自分の体の一部を提供してきていました。
デザイナーズベイビー:姉ケイトと同じ型を持った子供
つまりアナは姉ケイトに臓器提供をするために生まれてきたドナーだったのです!(なのでアナが臓器提供することはもはや宿命なんですね;;涙)
キャンベルさんはこの話を聞きアナを救いたいと思い、アナの手持ちの700ドルで手を打ちます。(本当はもっと依頼料は高いけど、キャンベルさんがなぜかOKしてくれます)
そしてアナを助けるためにキャンベルさんは奔走しますが、そうしている間にアナと家族との間に不穏な空気が流れ始め、ケイトの容体はどんどん悪化しはじめます…
なぜ今になって姉への臓器提供を嫌がっているのか
これまでケイトのことが好きで自分の命を削りながらも姉を助けてきたアナが、なぜ急に移植を嫌がり始めたのか。ここが話の重要なポイントになります。
~続き(ネタバレ)~
このあとアナが自分で弁護士を雇ったことが母(サラ)にバレてしまいます。「どうして臓器提供に協力しないの!?」とサラがヒステリックになり、突き放されてしまうアナ。しかし家族もアナの気持ちが分からなくないので、最後は皆で海へ出かけ仲直りします。
それでもアナは訴えをやめません。そしてずっと両親を訴え続け、いよいよ裁判の日がやってきます。アナの母は元エリート弁護士で、最終的にキャンベルさんVS母でアナの人権についての裁判が始まります。
裁判が始まる前、アナは個別で裁判官と話すことになるのですが、この時にケイトとの思い出を語ったアナは泣きだします。そして思い出をポツリポツリと話していく中で、
なので本当はアナもケイトを助けたい、でももう臓器提供はしないと決めていることが、この場面から分かります。そしていよいよ裁判が始まります。
母サラはアナは幼いので正しい判断はできない。だから親に親権がある。(そうすればケイトに臓器を提供できる)と主張。対してキャンベルさんはアナには正しい判断ができる、として親権の一時的停止を主張しました。(アナには臓器提供の拒否権がある)
しかし裁判が進むにつれ、アナは誰かに連絡をし始めます。その相手はなんとケイトでした。(まだ元気なころのケイト↓)
この後、アナは法廷でもあまり言葉を発しなくなり…その状態を母が不審がっていると、ここでお兄ちゃんが(アナとケイトには兄がいます)「アナ!全部話せ!真実を!」と叫びます。
皆が、真実・・・?ときょとんとする中、兄は続けていいます。「ケイトは死にたいんだ!」と。
ここで元々ケイトは手術を受けたり、延命治療を望んでまで生き続ける気がなかった事が分かります(;-;)
なのでアナに手術を断らせていたのは姉自身だったんです(;;)
本当は死にたいのに、母サラがなんとしてでもケイトを生かそうとする。だからアナは自らが悪役となって両親に裁判を申し込む(=ケイトを死なせてあげる)しかなかった、というオチでした。つまりこの裁判を引き起こした根本的な理由は、裁判を取りやめるようにアナに説得してきた母自身。サラはその事に気づき呆然とします。
ちょうどその頃、キャンベルさんの様子がおかしくなります。しきりに顔を触ったり、そわそわしはじめ…急いで出た廊下で倒れます。この時発覚するのですが、キャンベルさんはてんかんを患っていて、”自分の体を自由にできなかった”のです。これがアナの裁判を引き受けた理由でもありました。
後になって色々となるほどな~となる映画ですが、
この「私の中のあなた」では、アナが裁判で勝って自らの体を守ることが目的だったのではなく、姉ケイトの願いを叶えるために兄妹が力を合わせる、兄妹の強い絆が分かる話だったんです!
私が思う「私の中のあなた」をもっと面白く観るためのポイント2つ
1.お兄ちゃん(ジェシー)に目を向けてみる
映画中に何度か出てくるお兄ちゃんのジェシー。でも前半ではほとんど言葉を発しません。それどころか、ただバスを待っているだけのシーンだったり。夜遊びして帰ってきたシーンだったり。ただボーっと歩く姿が5分くらいあったり。正直1度観たときは「このお兄ちゃんいる意味ある?」と思っていたのです…(ジェシーごめんなさい;;)
でも何度か観ているうちに、お兄ちゃんが伝えたかったことが発覚します。
これはお兄ちゃんが夜遊び(外徘徊)して帰ってきた時のシーンでの出来事。「どうした?眠れないのか?」と家に帰ってきたばかりのジェシーにお父さんが話しかけます。
そうなんです…お父さんはお兄ちゃんが家になかったことにすら気づかなかったんです。
これが何を意味するか。それは、ケイトのドナーの事でアナとケイトにばかり親の意識が向いていて、お兄ちゃんの事にはあまり目が行っていなかったと言う事。
臓器提供のアナ、病気のケイト、この2人が可哀想と思ってしまいがちですが、実は兄は兄で、アナやケイトのように感心を持たれていない悲しさがあったんですよね…。
実はこのお兄ちゃん、最初にケイトに絵を見せます(ケイトの顔)その絵がすごく上手で、最終的には美大に行くのですが、この時絵が上手と知っていたのはケイトだけだったと私は思います。
お父さんとお母さんは子どもたち皆平等に接しているはずだったのに、実はこうして陰ながら傷ついている人物がいた、にも注意しながら話しを観ていると、より色々な感情が散りばめられた奥深い作品としてみる事ができます(;;)
2.母(サラ)の感情に目を向ける
まとめ
この話の中では、ケイト自体がまず生きていたくないという気持ちが根底にあったが驚きの1つであり、アナやジェシーが姉の願いを叶えるために悪役を引き受けていたという話でした。
結末がどうなるのかも途中から気になる映画ではありますが、それ以上にアナの過去の回想が入ることでよりこの話が深く面白い展開になっていきます。
興味が出た方はぜひ一度観てみてください!