映画日和

25年間行方不明だった少年が起こす奇跡「LION/ライオン~25年目のただいま~」

こんにちは、かめこです。

今回は、5歳から25年間行方不明だった少年が、おぼろげな記憶とグーグルマップを頼りに、故郷へ帰る実話です。感動だけでなく、貧困問題も考えさせられる映画です。

「LION/ライオン~25年目のただいま~」あらすじ

5歳のサル―は、インドの貧困家庭に生まれます。ある夜、サル―は仕事を探す兄について行き、駅のベンチで眠ってしまいます。起きたサル―は、目の前の電車に兄がいると勘違いし乗り込みます。電車で再び眠りにつき、目覚めると見知らぬ景色が広がっていたのです。

「LION/ライオン~25年目のただいま~」ネタバレ

見知らぬ土地で降りたサル―。同じ国なのに言葉さえ伝わらず、お腹を空かせます。ここはどこなのか…ただ家に帰りたい…その一心で、サル―は線路付近を歩いていました。

すると女性がサル―に声をかけてくれます。女性はサル―に食事を与え、お風呂に入れ、新しい服を着させます。心を許すサルーでしたが、女性は人身売買の仲介人(だと思われる)だったのです。一目散に家を飛び出し、またあてもなく彷徨います。地べたで寝ようとするも、誘拐されそうになり、休む暇さえありません。

ある日、空腹のサル―はスープを飲む男性を見つけます。そして自分もスープを飲んでいるかのように、手を動かします。そんなサル―を不憫に思った男性は、警察に保護してもらおうと考えました。警察はサル―の写真を新聞に掲載するも、母から連絡はありません

警察はサル―を孤児院へ連れていきます。やっと食事と寝にありつけたものの、狭い部屋に大勢の子供たちは雑魚寝させられ、犬のように扱われます。しかし幸運な事に、サル―は同じ孤児院のマントッシュと共に、オーストラリアに住む夫妻の養子として迎えられます

夫妻(スーとジョン)は愛情いっぱいにサリーとマントッシュを育て、サル―は大学へ進学。そして、故郷の名前どころか、インド語すら忘れていました。この頃、サル―はルーニーという女性に出会い、付き合います。ルーニーはサル―の過去を知ると、グーグルマップを使って探し出せないかと言い出しました。おぼろげな記憶を頼りに、マップで場所を探すサル―。そして自分が住んでいたであろう場所を探し出したのです。スーとジョンに伝えると二人は泣いて喜び、サル―を送り出してくれました。

故郷に行き聞き込みを始めるサル―。しかし言葉は伝わらず、やっと見つけた家はもぬけの殻。途方に暮れていると、一人の男性がサル―をある場所に連れていきます。

サル―は、向こうからやってくる女性を凝視します。そこにいたのは、本当の母だったのです。母は驚きながらサル―を見つめ、二人は抱き合い、泣き崩れました。そして、まだ赤ちゃんだった妹のシェキラとも再会します。

(残念ながら兄のグドゥは、サル―が行方不明になった日、電車に轢かれて亡くなっていました)

補足

母は息子の帰りを信じ、遠くへ越さなかったと言います。当時5歳だったサル―は、自分の名前すら間違って覚えていました。本当はシェルゥ。名前の意味はライオン。5歳の頃の記憶ってほとんどないですよね…まさに彼が故郷に帰れたのは、サル―の強い想いが起こした奇跡

エンディングにはsiaの「Never Give Up」が流れます。歌詞に「空に祈っても雲に覆われている。でも私は諦めない、何があろうと。どんなに打ちのめされようと、私は立ち上がる。私は諦めない、何があろうと。」という言葉があるのですが、まさにサル―の心情と一致している気がしました。

とても感動できます。自粛の今だからこそ、ぜひ見てみてほしいです!

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