中国・香港・台湾の政治

なぜ香港デモはまだ続いているの!?どうして暴動化しているの!?今さら聞けない香港事情をできるだけ分かりやすく解説してみた

9月5日 『完全撤回』表明 デモは終わらない

これは日本でもニュースになりました。
しかしデモは終わりません。
デモ隊のリーダー黄之鋒はこう語りました。
『撤回の判断が遅すぎた』
ここで復習もかねてデモ隊が掲げている5大要求を見てみましょう。

1.逃亡犯条例改正案の完全撤回→クリア
2.デモ隊の暴動認定の撤回
3.警察の暴力の責任追及と外部調査の実施
4.拘束されたデモ参加者の無条件の釈放
5.中国から干渉を受けない普通選挙の実現

実はデモの始まりは

1.逃亡犯条例改正案の完全撤回
2.中国から干渉を受けない普通選挙の実現

だけでした。
上の2~4は政府の対応の悪さが原因で新しく追加されてしまったのです。

政府とデモ隊の関係を分かりやすく例えると、
口論をしてたら突然政府が手を上げ、政府は守りに来てくれた友達の1人を捕まえ、たくさん危害を加え、世界から非難されたあげく、口論の内容だけを譲歩して終わろうとしているのです。
理不尽に叩き、友達を捕まえて危害を加えた事に関しては正当だと主張し、開き直っているのです。
こんな状況であなたは許せますか?
最初の口論の段階で撤回していればここまで酷くなりませんでした…
リーダーの『遅すぎた』発言にはこのような意味が込められているのです。
もう『完全撤回』だけの問題ではなくなってしまったのです…

香港の人達からのお願い(SNSより)

今の香港はとても危険な状況です。
お願いですから香港には来ないでください!
警察は旅行客や一般人など区別せずに人を無差別で取り押さえてきます。
みんなが好きな自由な香港を取り戻すべく私達は平和的解決を望んでいます。
警察の無差別な暴行に香港が好きな皆さんを巻き込みたくありません。
ですからお願いです。今の危険な香港には来ないでください。
ただ私達は香港で起こっているこの事実を知ってほしい。
私達は少しでも多くの海外の人に香港警察の異常さを知ってほしいんです。

まとめ

香港の若者たちは自分達の民主主義、自由の為に命懸けで立ち向かっているのです。
様々な国が言及している中、香港のトップは『デモの目的は政府転覆だ』と論点をすり替えてデモ隊を非難しています。
これまでの状況を知ってもあなたは彼らの目的が【転覆】だと言えるでしょうか?
中国は軍を介入させる可能性を示唆しています。
中国が介入?共産主義の中国が民主主義の香港に介入…
イギリスと交わした一国二制度の約束はどこへ行ったのでしょう?

日本の報道では『デモの影響で飛行機が全便欠航に』『政府はテロだと非難』『デモが暴徒化』などと、明らかに根本的な理由や事実を隠して中国側の意見に偏っています。
というのも日本政府は中国との友好関係を考慮して沈黙を貫いているのです…
『反送中』『香港デモ(香港遊行)』『香港警察』
ぜひこのワードを検索をしてご自身の目で香港デモの現実を見てください。

こんな解説でしたが、分かっていただけましたか?
現在日本では台湾ブームですが、この記事を見て台湾だけでなく香港の事にも興味を持っていただけると嬉しいです。

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