こんにちは。絶賛鬱(うつ)状態のてつこです。
うつ状態だと告白すると大抵…
思ってる事ぶっちゃけたらスッキリするよ
悩んでるならいつでも相談に乗るから言ってね
なんか嫌な事でもあったの?言ってごらん
カラオケでも行ってスッキリしちゃお
そういう時は涙活いいんだって
笑ってたら治るよ。ほら笑って。
というような言葉がグサグサと心に刺さり余計に辛くなる事が多いのです。
…はい、恐らくこれは鬱患者あるあるだと思います💦
これらは普通に落ち込んでいる人に対する慰めの言葉。
初期のうつ状態にならもしかすると効果があるとは思いますが
退職、休職、休学などをしていたり音信不通になっている人にはその言葉がとどめを刺してしまう事も…
そもそもそれで鬱が治れば休む必要もないですし、心療内科は必要ありません。
もちろん周囲の「私に元気になって欲しい」という気持ちも姿勢もよく分かっています。
分かっているのに…どうしてか精神的ダメージになるのです。
そこで今回は
『ただの落ち込みとうつ状態の違いとは?』
『鬱の人にはどのような声掛けをすればいいか』
という事を鬱患者観点から解説してみようと思います。
原因
もちろん私も小さい頃から落ち込んだ経験はたくさんあります。
一般的に落ち込む時には
*交際相手と別れた
*最愛の家族が旅立ってしまった
*辛く悲しい経験をした
*理不尽に怒られた
など、落ち込む何かしらの明確な理由があると思います。
時間経過や悲しみや未練を克服できると自然となくなっていきます。
私が鬱を発症したのは21歳の頃でした。
うつ状態の原因は
*耐え難い程の辛い経験をした
*何かの拍子に過去の辛い出来事を思い出した
*落ち込みから抜け出せず慢性的になった
*疲労が蓄積して過去の嫌な出来事を思い出した
と、一応原因はある事にはあるのですが、何週間たっても癒されず
倦怠感や腹痛、嘔吐など身体にまで影響が出始め、ポジティブに考えようとしても
*私がいない所でみんな私の悪口を言ってるんだ
*私なんかいない方がみんな楽になる
*私の存在がみんなを不幸にする
*私がいなくなればみんな幸せになれる
という自己嫌悪と消失願望が何週間…何か月…何年もの間、台風のように脳内で吹き荒れます。
先ほどの慰めの言葉に対する心境がどうなのかを私なりにストレートに書いてみます。
・思ってる事ぶっちゃけたらスッキリするよ
→頭の中グチャグチャで自分でも訳分からないから辛い
(話しても支離滅裂ではっきりしない)
・悩んでるならいつでも相談に乗るよ
→どうやったら私という存在を消せると思う?
(うつの悩みはだいたいコレ)
・なんか嫌な事でもあったの?言ってごらん
→言われて人に言えるならこうなってない。
(うつは抱え込む性格に多い)
・カラオケでも行ってスッキリしちゃお
→カラオケ以前にまず家の外に出られないんですけど?
(買い物はもちろん入浴すら難しい時もある)
・そういう時は涙活いいんだって
→常に涙活してるから。何もないのに1人で泣いてるけどすっきりしないんだけど。
(涙は初期症状だそうです)
・笑ってたら治るよ。ほら笑って
→苦痛を感じてまで笑う必要ある?笑う事が余計に辛いのに。
(笑顔を作る事自体が苦痛です。)
ちょい待てや!
じゃぁ何も言われへんやん!!!
はい…💦
そう怒ってしまう、その気持ち…もちろんわかります (;’∀’)
分かっていても思考をコントロール出来ないのがうつ状態なのです。
しかしこんな私たちに対して使える励ましの言葉がちゃんとあります。
鬱(うつ)の人にどう声をかけたらいいの?
1.無理しないで。出来る時に自分のペースでやっていこう
2.あなたに生きていて欲しい。私はあなたがいなくなったら悲しくなるよ。
3.落ち着くまで何年でも待ってるからね。落ち着いたら前みたいに一緒に遊ぼうね。
4.泣きたい時にはいっぱい泣いていいよ。でも応援してる人がいる事は忘れないで
5.自分のペースでやってみて。無理だったら私も一緒に手伝うからね。
6.動けないなら無理しなくてもいいよ。ゆっくり横になって心を休ませてあげて
これは実際に言われて心に響いた言葉です。
最初の言葉との違いが分かるでしょうか?
ポイントは『内容を具体的にストレートに伝える事』だと思います。
×何かあったら相談してね ×~らしいよ
この類の言葉は禁句に近いくらい傷付いてしまう言葉です。(あくまで個人的な意見ですが)
というのも抽象的な曖昧な言い方をされると私たちは高確率でネガティブな意味に脳内変換されます。
そして自発的に考えたり外出する事が難しいので…
×気分転換に〇〇行こう!
と無理やり外へ連れ出すような声かけも正直かなり辛くなります💦
布団からも出られない状態の人が約束通りに外へ出られる訳がありません。
出られたとしても本人とってかなりのストレスがかかるので、帰宅後に高確率で寝込みます。
どうか自発的に出られるようになるまでは気長に待ってあげてください。
どうしても会いたいという場合は
〇日に(約束当日)また連絡するから
行けるかどうか教えてね。
もし体調悪かったら
別の日にしたらいいから無理しないで。
と極力相手に受身をとらせて、約束の日にも逃げられる道を用意してあげましょう。
連絡手段も電話より、いつでも返信できるチャットツールの方がいいと思います。
うつは腹痛や風邪などと違って本人も当日まで体調が分かりません。
うつ状態は体調ガチャをしているようなもので、体調管理はかなり難しいです。
朝は元気だったのに昼から急に寝込んでしまうなんていう事もよくあります。
その辺りも考慮して対応してあげてください。
ちなみに私の場合、体調ガチャで超悪化を引いた日は
1日中布団から起き上がれず、無心で天井を見上げ
貞子のように這ってトイレへ行ったり水を飲んで生き永らえていました💦
鬱ってそんな病気なんです。
まとめ
鬱患者視点でしたが、いかがでしたか?
鬱と縁のない人にとって鬱は本当に理解ができない病気だと思いますが
落ち込みという言葉を使わず鬱を説明するなら、そう…
脳が自分のいう事を聞いてくれない
これですね。
みんな鬱になりたくてなってる訳ではありません。
私だって訳もなく消えたいなんて思いたくありません!
ポジティブにできるなら、ポジティブ全開でやりたい事に全力で取り組みたいですよ!
脳がいう事を聞かないのです。本当に悔しくて…(´;ω;`)ウゥゥ
無理をした結果なので、休ませてあげる事が一番の薬だと思います。
寄り添う事は大変だと思いますが、どうか回復を長い目で見てあげてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。