10話 「千鳥の飛翔」
栃木県で謎の病原体が発生し、予防薬ガンマが開発されたという記事を目にする。雄飛と妖はこの事件に各臣が関わっていると推測し、真相を探る事を決意する。
まったく各臣は次から次へと…!
そこへ来間千鳥という小学生の女の子がやってくる。千鳥は雄飛に抱きつき、そして妖がセレスである事を知る。千鳥は二人に「お願い!弟に会ってやってほしいの!一緒に栃木まで来てください!」と頭を下げる。
小田さんの運転する車に乗る妖たち。千鳥の話では、弟は病原菌が発見され処方された薬を飲んだうちの何人かは、様子がおかしくなってしまったらしい。
千鳥は弟の翔太にセレスである妖を紹介する。そして7階から飛ぶようにお願いするが、セレスに変身していない妖は飛べない。それを見て「やっぱり飛べないんだ…」残念がる翔太。そんな翔太を見た千鳥は、「翔太だって歩く練習していけば、いつかパイロットになって空を飛べる!歩ける可能性もあるってお医者さんにも言われてんじゃん!なんでそんなすぐ諦めるの?!」と叫ぶ。
なるほど、それで妖に会いたかったんですね💦
そして千鳥は妖に「翔太を飛べるようにしてくれるよね?」と尋ねる。千鳥の必死さに思わず頷いてしまう妖。不安になる妖を雄飛は後ろから抱きしめ、「心配すんな。俺はいつもお前だけを見ている。」とささやく。
そんな二人の前に、白衣を着た十夜が現れる。二人は固まり動けないでいた。しかし十夜は何も言わず立ち去る。妖は十夜の後を追い、ガンマの存在を尋ねる。でも十夜は何も答えない。そんな十夜を妖は抱きしめ、十夜もまた妖を抱きしめた。
切ない…十夜、もう過去に捕らわれなくていいじゃないか!!
十夜を追っていった妖を心配する雄飛の下へ、千鳥が走ってくる。千鳥は雄飛に抱きつく。その夜妖と雄飛は、千鳥の家に泊まった。そこで千鳥の両親は昔亡くなっていた事を知った。
その頃、明もまた各臣からおじいちゃんの具合が良くない事を知らされた。
翔太は先生に扮した十夜と話していた。翔太は十夜に両親の事を聞くと、知らないと答える。そして寂しくない?と聞く翔太に「寂しくはなかった。大事なものが何もなかったからな。でも今は一つ見つけた。苦しくなった。自分が何も分からない自分が何を言っても、近づいても結局傷つけるだけ。でももう忘れる事もできない。この気持ちからは逃げたくないんだ。これは幸せな、至福の苦しみだよ。」と十夜は言った。その声を病室の外から聞いている妖。
十夜~!もう過去は放っておいて、妖の傍にいてあげてくれ~~涙 この会話妖が聞いてくれていて、良かったです。
明は各臣のビル内に貼られている巨大なセレスの写真にキスする。正気に戻った明は驚きの表情を見せる。
雄飛は病院に泊まっている10人が天女の血筋があると考え、病院で名簿をもらう。そして「笹峰今日子」と書かれた病室の前で、一人の少女が雄飛に倒れかかってきた。苦しんでいる彼女の上で、電球がチカチカと点滅しはじめる。
可哀想に。何の薬を飲まされたんだか…。
その頃、妖はセレスに変身しようとしていた。「今はダメ。今変身したら十夜と戦ってしまう…。」と思うが、セレスに変身してしまう。十夜はセレスに気づくが、捕まえようとしない。セレスは「あなたは何?何もかもわからない。不思議な男。」「妖を求めるなら、御景から離れればよい。」と伝える。そして「もう一つ、私には消せぬ事があります。あなたを前から知っていた気がする。私の記憶か、妖の記憶で。」と言った次の瞬間、十夜の携帯に病院から連絡が入る。
雄飛は倒れてきた女性を抱きかかえると、なんと女性の顔はただれ、その周りにいた男性も口からちを出した。十夜は「さっきまであった磁力は?」と言うと、「消えています。」と答えるセレス。十夜にセレスは十字架のかかったネックレスを差し出す。そして「十夜。もし妖の元へ来る気があるのなら、その首輪を外し、このネックレスを付けていらっしゃい。これは妖の気に入っているチョーカーです。私の心ではない、妖はあなたが何者でも構わないらしい。」と言う。
たとえ敵でも妖の気持ちを大切にしてあげるセレスが素敵すぎます。
雄飛は椅子に倒れながら「7人も‥残りは3人か」とつぶやく。そこへ千鳥とセレスになった妖がやってくる。セレスは「さぁ、飛びましょうか。あの坊やと一緒に。」と言うと、屋上で翔太をつれ空を飛ぶ。
あ、セレスすごく優しい…。こんなに素敵な人なんだ。
「すごい!」と叫ぶ翔太に対し、「怖くないですか?」と優しい声をかける。その頃、病院で寝ていた女性から光が放たれ、その衝撃でセレスは翔太を手放してしまう。
ひぇ~!!翔太くんどうなってしまうのか?!セレス助けて!!