「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」第5話・あらすじ
カタリナがキースを連れ、マリアの住む街にやってくる。マリアは二人のためにクッキーを作るが、その姿を見たマリアの母は複雑そうな顔をし、過去を回想し始める…。
第5話「主人公の実家にお邪魔してしまった…」ストーリー
努力家なマリアがますます好きになったカタリナは、今日もまたマリアのクッキーを頬張り、シリウスが淹れる紅茶を飲んでいた。帰り際カタリナは「会長の入れてくれたお茶ですが、優しい味がしますね。」と伝えると、シリウスは驚いたような顔でカタリナを見た。
カタリナは、ここまでのゲームの流れについて考えていた。本当なら今ごろ男性軍がマリアの周りにいるはずだったが、マリアはいつも独りぼっちでいる。
ある日、マリアをお昼ご飯に誘おうとしたカタリナは、またマリアがいじめられている場面に遭遇する。マリアは平民生まれにも関わらず光の魔力を持っている事、生徒会の人と仲良くしている事で、嫉妬の対象になっていたのだ。カタリナはすかさずマリアを守る。
しかしこの場面も本来ならキースがマリアを守るはずだった。ジオルドに続き、2度恋のイベントを横取りしたカタリナ。
休みの日、カタリナはキースを連れ、畑のノウハウを聞くため農家へ出向いていた。その途中、マリアの住む街にやってくるカタリナたち。マリアの家を訪ねると、ちょうど買い物から帰ったマリアがクッキーを作ってくれると言う。カタリナはお礼にマリアの家の畑を耕すことに。
マリアの母は、楽しそうにクッキーを作るマリアを見て、過去の事を思い出していた。平民生まれで光の魔法を持っていたマリアは、貴族の隠し子ではないかと噂され、同級生からも敬遠されていた。そのため、マリアが友達のためにクッキーを作っている姿に感動する。マリアの母は、クッキーの型をマリアに渡し一緒にお菓子作りに励む。帰り際、マリアの母は「マリアをどうかよろしく」とカタリナとキースに伝えた。