この記事では、英語をろくに勉強してこなかった私が英検2級に合格するまでを書いています。
私はろくに勉強をしてこなかったので、
・1か月で英検に受かる
・この3つさえやっていれば受ける
そんな簡単な状態ではありませんでした。やはり英語ゼロの状態から2級は難しかったです…。
英語力ゼロから英検2級の勉強をする方に、最初に伝えたいこと
私は英語力ゼロから2級を目指しましたが、経験する中でこんな事を思いました。けっこう真面目に勉強しないと2級って受からないんだなと…。
実は私、過去にも1度英検を受けた事がありましたが、一夜漬けで大失敗しました。(涙)
よく簡単に楽して受かる方法!なんて記事がありますが…
そういう方法で受かったというのは
・もともと英語を勉強していた
・英語が好き、得意
・勉強の要領を理解している(自分の勉強法が分かっている)
というような人達です。
私と同じように全く何もない状態から始めるなら、かなり真面目に勉強する必要があります。
英語力ゼロ→英検2級合格までの勉強方法
英検合格までにやったことは以下の5つです。
1.選択問題では【】内だけでなく、文中にある知らない単語も調べる
2.フレーズを覚える
3.長文を読む練習をする
4.リスニングに慣れる耳をつくる
5.同じ本を何度も繰り返しする
1.選択問題では【】内だけではなく、文中にある知らない単語も調べる
英検では最初1~20問まで、4つの英単語から【】内に当てはまるものを1つ選ぶ形式で出題されます。
例えば
George seems to care a lot about his ( ) .He gets his hair cut twice a month,and he often buys expensive clothes.
1 courage
2 research
3 limit
4 appearance
(*英検過去問から抜粋)
答えは4なのですが…
ここでポイント!
ここで『あ~4か。』で終わってはいけません。
・どうして答えは4になるのか
・他にも読めない単語はないか
・間違った原因は何だったのか(間違えた場合)
を考えましょう!
英単語を覚える時のポイント
英検でまず大切になのが英単語です。ですが、英単語を覚えるのは忍耐力がいりますよね‥‥(汗)
そこで英単語を覚える時は、【持続できる勉強法】を試すのがおすすめです。
やってきた勉強の中で良かったのは、何度も同じ問題を解く方法でした。
この方法なら、単語以外も同時に文法などの復習もできます。
他にも
・英語教材を何度も解く
・YouTubeで2級対策の動画を見る
・分からない単語でオリジナルの単語帳を作る
・何度も声に出す
など色々あるので、ぜひ試してみてください。
※問題1~20までは、選択肢にある英単語を知っていなければ選べないので、練習問題をしっかり解いて、英単語を覚えておくことが重要です。
2.フレーズを覚える
問題21~25は文中の2番目と4番目にくる単語を選ぶ形式です。自分で文を組み立てる必要があるので、曖昧に覚えているだけでは答えられません。
こんな時にはフレーズをまるごと覚えると解きやすくなります。
先ほどの問題、”George seems to care a lot about his( ).” でも出てきましたが、この中に覚えておきたいフレーズが…
【care about】
~を気にかける、~を大切にする
これを使ってさっきの文を日本語訳すると…
ジョージは彼の( )を気にかけている
と分かって、文中に分からない単語があったとしても、簡単に選べます。
実際の例文です。
Sarah went to a marketing presentation at work today.She thought that the topic was boring.but( )anyway.
次の1~5を並び替え、2番目と4番目になるものを選びなさい
1 to
2 interested
3 she
4 be
5 pretended
答えは5と4。完成する文章は
She pretended to be interested.
となります。
【pretend to be】
~のふりをする
このフレーズさえ覚えていれば、
514(Pretended to be)
が簡単に予想でき、残るのはSheとinterested。
Sheが先に来て、残りのinterestedが最後にくると判断することができます。
※He pretend to know everything.
知ったかぶりをする、という文章で出てきます
※表現やフレーズは紹介している教材にも載っています。
高校の教科書、【2級 フレーズ】で検索しても出てくるので、ぜひ活用してみてください。
3.英文に慣れる&推測する練習をする
26からは長文問題(4つから選択します)ですが、英語をほとんど聞いてこなかった方には、かなり厳しいと思います(私も同じく)‥‥。
長文は文章を読み続けないといけないからです。
当時から勉強をろくにした事のないアホな私は、本気で脳みそが爆発しそうでした。
対策としては何でもいいので英文に毎日触れておくことが大切です。
長文は単語をたくさん覚えてたら大丈夫。
…とは言い切れません。その理由は、長文には必ず読めない単語が出てくるからです。
そうなった時、単語が思い出せないとパニックになって文章が読めなくなってしまうので、長文で大切なのは文全体から内容を推測することだと感じました。
例えば最初の文
”People in developed countries have become used to the presence of clean toilets and bathroom.”
文中のdevelopedが分からなかった場合、文章をよく見ると、
People 、in 、countries
国に住む人々
used clean toilets and bathroom
きれいなトイレとお風呂を使っている
という2つの意味が推測できます。
ここから
developed
恵まれた・発展した
と推測ができちゃいます。
なので読めない単語があっても焦る必要は全くなしです!
まずは周りにある単語を見て、落ち着いて推測してみましょう。
4.リスニングに慣れる
私は英語をほとんど聞いたことがなかったので、英語を聞き続けていると頭がすごく痛くなることがよくありました。きっと、英語をあまり聞いたことがない方は、私と同じように痛くなっているとおもいます。
ここでリスニングがどれだけ大切か、私の経験と共にお話ししたいと思います。
初受験のアホな思い出
英検を初めて受けた当時、私は「リスニングは苦手だから適当にやろう!まぁ4択だし~、真剣に聞いてれば何とかなるでしょ~!」
(どっからそんな自信がついたのやら…)
と、そんな気持ちでした。ですが、実際は違いました。
英語を聞くことが苦痛で、問題が最後まで聞けない
結局、気づいた頃には最後から3つ目の問題に…
(´;ω;`)ウッ…
そんなアホな経験から、リスニングはとっても大切だという事はわかっていただけますか?
リスニングが苦手な人におすすめしたい事
リスニングが苦手な人におすすめしたいのが
ずっと英語を聞いても疲れない脳を作る
(洋楽や洋画で、楽しみながら英語に慣れていくこと)
これをしておかないと、リスニングの途中で投げ出してしまう可能性が高くなります。
もしこの記事を読んでいる方の中に
記述に力を注ぐ!
リスニングは運まかせ!
という作戦が頭に浮かんが人がいるなら…
全力でとめます。
リスニングを大切にしないといけない理由
英検の採点方法が2016年から変わり、記述、リスニングがそれぞれ60%以上解けていないと合格できないようになっています。それまで2級は全体の60%以上が合格でした。なので『リスニングは無理だから、記述で稼ぐぜ~』という人でも、全体で60%取れていれば大丈夫だったんです。
記述が完璧でも他ができていないと点数が良くても落とすわよ♪♪
ってことですね。そのためリスニング問題も必須なんです。
英語の長文なんか聞けないよ~という場合はYouTubeがおすすめです。
まず英語が苦手な方は、英語を聞く事から慣れていきましょう。
リスニングのポイント!
リスニングはつながって聞こえる単語が多くあります。例えば…
all of オーロブ
and I エダイ
at all アロー
とつながって聞こえます。この他にも
love her
first of all
など…本当にきりがありません。
これらを知っておかないと、リスニング中にパニックになります。
問題文をみながらCDの後を追って発音するのがおすすめです。
5.同じ教材を繰り返し使う
同じ教材を何度も何度も使いましょう。なぜなら、
複数教材を使っても結局1冊もまともにできなかった
…という事態が起こるからです。(特に試験まで1カ月を切っている場合)
私はこの本をトータル10回以上使いました。同じように1冊を使いこもうと思った方におすすめな教材の使い方は
1回目:全部のページをちらっとみる
2回目:ものすごい速さで全部解く
分からないところは、ちょっと考えて答えを書く程度
3回目:間違ったとことを直す
この時間違えだらけだと思いますが、やる気を失ってはいけません。
一度で覚えると思って真剣にどうして間違ったのか考えます
4回目:また1から問題を解いて間違ったところを直す
これを繰り返します
5~10回目:本の頭から最後まで何度も解き直す
以下では、合格通知が届いてから2次試験までにやったことを紹介していきます。
【印象も大事】面接の時のコツ
2級には面接があります。これに合格しないと2級受かったとは言えないのです‥。
私は2回目の受験で初めて面接を受けましたが、緊張でしっかり受け答えできるか不安でした。
この時私がやっていたのが、教材のうしろにある2次試験の過去問を何度も実演することです。(紹介している教材の後ろにも載ってます)ネットで探すことも可能です→英語の友
何度も自分で時間を計りながら練習をし、教材も合わせて練習します。
これに関してはとにかく練習、練習につきます。
何度も例文を読む。何度も口に出して言う。これを繰り返します。
~入室から退室までの流れ~
1.まず面接室の前まできたら部屋に入ります。
もしあなたが一番だった場合、ノックしておくのが無難です。
その時
”May I come in?”
というのを忘れずに。
※ドアは基本ノックしてもしなくても大丈夫ですが、周りに合わせるのがオススメ。
部屋に入ると
”Hello”
とあいさつをして面接の方の前に立ちます。
向こうから面接カードを渡してくれと言われるので
”Here you are”
と言いながら相手に、自分の面接カードを差し出します。
2.カードを渡すと今度は座るように指示されます
荷物を置く場所はないので、足元に置いておくといいです。
3.面接の方に名前を聞かれるのでMy name is 〇〇〇と答える
2級のテストであることを確かめられたあと軽く会話します
”How are you?”
”I’m good”
”How did you come here?”
”I came here by my car.”
このあたりは簡単な挨拶なので落ち着いていれば答えられます。
3のポイント!~あなたの事について聞かれた時~
自分の事について面接で聞かれたら、言っている事が事実なのかは関係ありません。
例えば、
”How did you come here? ”(何でここまで来たの?)
と聞かれた時、
(えぇっと…電車ってなんて言うんだっけ?乗り換えって何だっけ?)
と考えて言えないのは勿体ないです。
咄嗟に英語が出てこない時や単語を忘れてしまった時は、
バスで来ました!
と言ってもいいわけなんです。
面接官は「本当にバスで来たんですね?ファイナルアンサー?」のような質問はしません。
嘘をつかないに越したことはないですが、パニックになってしまったらとりあえず何か言いましょう!
※面接では話しを理解しているかも見られているので、とりあえず伝わっている意思表示をした方がいいです。
4.問題カードを渡され、20秒で読めという指示をもらいます。
これが終わると、例文を音読します。
(音読は時間制限がないので、ゆっくり+いつもより早く、を意識すれば大丈夫)
次は音読した文章について質問されます。
※時間制限は20秒なのでその間に頑張って読みます。
次はイラストの説明をするように言われます。
※20秒で内容を説明する文章を考えます。
”Please begin.”
と言われたら言い始めます。終わったらカードを裏返します。
5.問題内容に沿った質問が2つされます
焦らず相手が何を聞いているのか聞きます。もし聞き取れなくても、3回くらいまでは聞き返してOK!
”Could you say that again?”
”Sorry?”
”Slowly please?”
など、いくつかのパターンを気休めで使うのがおすすめです。
これが終わると面接カードを返してと言われるので返し、部屋を出ます。
面接の時のポイント
面接を受けて思ったのですが、面接官は受験者を落とそうと思って審査してないと思います。
(英検の合格者に上限はないので)
面接をする方たちも話そうとする気がある人にはいい印象を持って審査してくれるので、これら5つの事に気を付けてみてください。
1.聞き返す時は、違う言い方で聞く
”Could you say that again?”
”Sorry?”
”Slowly please?”
と言い方を変えるようにしましょう。
(ただし同じ問題に聞くのは2回程度。自然な質問に限りOKされるようです)
2.無言にならない
無言になりそうになったら
”Let me see…”
など言って、間をつなぐ
3.自信がなくても自信を持つ
4.話そうと努力する
5.とにかく笑顔
英検2級合格のメリット
1.バイトに受かりやすい
資格欄に英検2級と書くと「へぇ~2級もってるんだ」といわれ、その場で採用になったことがあります。
バイトで英語は一切使いませんでしたが… 汗
2.大学や専門学校によっては学費が安くなったり、免除される
私立の大学や専門学校の場合、英検2級以上は授業料免除になるところが多いです。
英検をもっているだけで試験をパスすることができるところもあります。
3.就活、転職の履歴書が埋まる
履歴書の資格欄が少し埋まり、気まずさが減ります。
2級をとったけど・・・想像と違っていたこと
私は2級が取れれば日常英会話ができるようになると思っていました。
それは学校の先生の
”英検2級を持っている人は日常英会話ならできる”
という言葉を信じていたからです。
だから2級とれば日常会話が話せるんだと思っていました。
しかし2級に受かっても日常英会話は話せませんでした。
英語の知識があることと英語が話せる事は、イコールではなかったです。
しかしこの後ある悲劇が起こります。泣
(完全に自分のせいで起こった事件)
英検二級をとって半年後に起こった悲劇
英検2級とったし、日常英会話がちょっと話せるくらい上達したんだ
と完全に信じきっていた私。
そこから半年間、もう英語が話せると安心していた私は、まったく英語に触れていなかったのです…。
ある日、家族に英語の文章について質問された時、私はここぞとばかりに張り切っていました。
が! なんと問題が全く分からなかったんです。
この時、英語は継続しないと意味がない事に気づきました。
ですので、英検のレベルを維持するには勉強を続けることが大切なポイントです。
まとめ
勉強方法
1.選択問題では【】内だけではなく、文中にある知らない単語も調べる
2.フレーズを覚える
3.長文を読む練習をする
4.リスニングになれる耳をつくる
5.同じ本を何度も繰り返しする
おすすめの教材
面接の勉強法
・教材の後ろについている練習を何度も解く
・英語の友に載っている練習問題をする
・英検二級 二次試験をみて2次試験のイメージをつかむ
2次試験のコツ
1.聞き返す時は、違う言い方で聞く
”Could you say that again?”
”Sorry?”
”Slowly please?”
※同じ問題に2回程度。自然な質問に限りOK
2.無言にならない
”Let me see…”
などで間をつなぐ
3.自信がなくても自信を持つ
4.話そうと努力する
5.とにかく笑顔
参考にしていただけると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。