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追撃者~逆局~伏線と考察 No.2

最終回まで見終わっている私から見た伏線、考察を書いていこうかと思います。
完全なネタバレ記事なので、初見さんはUターンされる事を強くおススメします。

喬衛林が捜査班の前線から外される訳

捜査チームの中で任非とよく衝突する喬衛林。
偉そうに任非を怒るくせにまともに捜査に参加せず、電話番、留守番をしていますよね。
それは彼の過去と深く関係しています。
喬衛林がまだ新米だった頃、聖美銃撃事件が起こりました。
それから12年という歳月が経って、当時新米だった喬衛林だけが残っているのです。
何かおかしくありませんか?

ここからは考察ですが、当時新米だった喬衛林が直感で現場で自殺した青年を犯人だと決めつけた事で、彼を利用した上層部がまともな捜査もせず、銃撃事件に幕を下ろしてしまったのではないかと思います。
新米だった喬衛林の意見のみが通ることに反発した捜査官(炎東も含む)は隠蔽したい上層部によって次々と左遷・退職させられます。
彼も自分の不用意な発言が原因で次々と仲間がいなくなる事で自信を無くしていきます。
その結果、彼のみが昌榕に在留し、捜査にも消極的になってしまったのではないでしょうか。
その証拠に任非の『勘』という言葉にも敏感に反応して怒っていますし、譚隊長も喬衛林の肩を持っています。
譚隊長は恐らく喬衛林の過去を知っていたのでしょう。
しかし蛾男の一件から隊長も彼に厳しく対応するようになります。

梁炎東がトイレリンチで企んでいた事

独房から早く出てきた穆亞彥(2887)に対してケンカを売ってリンチに遭う梁炎東。
この行動には様々な企みが隠されています。
冒頭の騒ぎと田永強(7222)への対応をきっかけに
本来考えていたと思われるのは、
・一方的に殴られる事で自分に非がない事を証明する
・医務室で週刊誌フェンを読んで情報を得る
・自分に非がない事で田永強(7222)と同じ作業所へ移る
というものでした。

しかし穆亞彥がマジに殺しにかかってきたため、思わず負傷させてしまいます。
そこで最悪の事態(独房行き)を想定し、雑誌の切り抜きと囲碁の玉を隠し持って独房でプロファイルする事になったのです。

方可茜は梁炎東と会う前夜になぜホテルに泊まったのか

2話で唐突に方可茜が登場します。
ここで仕事帰りだと話す方可茜に梁炎東はホテル帰りだと嘘を見破る場面があります。
何気なく見過ごしてしまう場面ですが、どうしてホテルに泊まったのか…
炎東がやんわりと伝えていましたが、方可茜は闇サイトを使って前夜に売春を行っていました。

しかし梁炎東に会う前夜になぜそんな事をしていたのか。
それは親友で行方不明の吳玉馨の手がかりを早くつかむ為です。
炎東も危険性を忠告していましたが、それは闇サイトを吳玉馨に紹介した彼女が一番分かっています。
闇サイトの事を炎東に伝えていないと知った彼女はなおさら親友の名誉の為にも黙っているでしょう。
そして彼女は手がかりを掴むも口封じをされてしまったのです。

週刊誌フェンと梁炎東の関係

物語の大きな起点の1つ『週刊誌フェン』。
任非の川への飛び込みを取り上げて一躍注目されるようになった週刊誌です。
医務室で梁炎東はたくさんある中で迷わずその雑誌を手に取りました。
捜査側からも内情を事細かに書いていると敵視されていた雑誌ですが、
ただの若造の記者 季思琪があれ程までに頭が切れるはずがありません。

拘置所から炎東が指示を出し、それに基づいて季思琪が取材を行い、
雑誌への掲載で炎東へ報告をしていたのです。

不自然に忘れられた財布

「お連れ様が財布をお忘れですので取りに来ていただけませんか?」
冤罪事件の発端は梁炎東にかかってきた電話から始まります。
しかし座席で会計を済ませた方可茜はその場で財布をポーチに入れています。
別人の財布を持たされたという考えも出来ますが、観察力の鋭い炎東はすぐに気が付くはずです。
ではどういう経緯で彼女は財布をカフェに忘れたのか。
まず、電話があったのは夕方ごろ、そして梁炎東は電話を受けてすぐに受け取りに行ったと推測されます。
そして現場に到着した時には物的証拠を片付けられた綺麗な状態だった。

つまり彼女に危害を加えた陸齊の後処理班によって彼女の財布が抜き取られ、カフェに引き渡されたものと思われます。
日本と違って台湾はバイトの入れ替わりが激しいので、カフェにも簡単にスパイを潜り込ませられるのです。

梁炎東より先に通報したのは誰か

これも最後まで開かされなかった謎ですが、まず方可茜には通報する余裕はなかったはずです。
方可茜が通報したという線を消せば、梁炎東が財布を取りに行った事を確認した後処理班、または警察だと思われます。
「警察ですが、○○で怪我人が発生したようです」と警察から通報があった場合、消防署は通報の出所が分かりません。

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