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【ネタバレ考察】楊羽璐(ヤン・ユールー)の正義感はいつ悪に染まったのか「反撃者~逆局~」

出典:IQIYI

副支局長として赴任してきた楊羽璐(ヤン・ユールー)。
梁炎東(リャン・イェンドン)と同じ師を仰ぎながら、なぜ悪の道へ進んでしまったのか。
組織による梁炎東(リャン・イェンドン)暗殺計画をどうして止めなかったのか。
時系列がぐちゃぐちゃな上に、最終回の雪崩のような情報量で理解できなかった人が多かったかと思います。
そこで『逆局(中国語版)』をループ鑑賞した自称:逆局考察班であるてつこが、その辺りを徹底解説していきます。
※中国語字幕での鑑賞です。一部セリフなどが違うかもしれません。

違法移植で強制的に犯罪に加担させられる

聖美広場の警護を担当していたユールーは肝臓を撃ち抜かれ、生死をさまよいます。
「君は臓器移植の順番を抜かして生き延びた。誰かの命を奪ったようなものだ。」
と理事長から現実を突きつけられ、計画に協力するよう脅迫を受けます。
国民を守るべき警察官が国民よりもこの理事長を優先にしなければならない…
正義と反するのに、逆らえば臓器を抜かれて殺されてしまう。
その狭間で徐々に彼女の中の正義感が大きくゆがみ始めたのだと思います。

炎東(イェンドン)の才能の妬みから暗殺に加担

理事長へ貢献し続けた結果、20代という若さで副支局長へと昇格したユールー。
彼女が貢献し続けた目的は上層部に入り、違法移植と理事長と繋がりのある幹部を告発するというものでした。
その為に譚が率いる捜査班を利用しようとするユールーの前に出所してきたイェンドンが現れます。
学生時代に崇拝するほど尊敬していた先生の愛弟子であるという事で、
イェンドンを一目を置いていたユールーでしたが、弁護士という警察と敵対する身分でありながら捜査班から信頼されている彼に酷く嫉妬をします。
先生の愛弟子という事もあり、非常に頭が切れるイェンドン。
先生すら認めたという彼の才能を目の当たりにしたユール―は、このままでは自身の違法移植も知られてしまうと恐怖を感じ、イェンドンを殺そうとしたのだと思われます。

『悪は全て死罪』という思想に憑りつかれる

理事長と協力関係にありながら理事長の子どもである陸齊(ルーチー)を追い詰めるような場面が多く見られます。
屋上では『家族』など、ルーチーが拒絶するキーワードをわざと話し、飛び降りさせました。
それでも生き永らえているルーチーに対して精神的に追い詰める場面も見られます。
これらは『悪は全て死罪』という思考に憑りつかれている影響だと思われます。
共に動いてきた林啟辰が聖美銃撃事件の狙撃犯…ユールーに正義を捨てさせた元凶だと知ったユール―は怒り狂います。
この時すでに彼女の中には『法によって裁かれるべき』という概念はなく、『すべて死罪…殺すべきである』という思考のみで動いていたので、結果的に林啟辰を事故に見せかけて殺してしまったのでしょう。
自分は悪を倒す正義のヒーローのような存在だと思い込んでいたのだと思われます。

師からのアドバイスを取り違える

「 プライドを捨てて平坦な道を行くか、正義を貫いて困難な道を行くか 。警官はどちらかを選ばなきゃならない」
かつてユールーは先生からこのように言われていました。
【平坦な道】【困難な道】
この言葉をユールーは取り違えていたのです。
ユール―は罪悪感に苛まれながら悪へ加担する事を【困難な道】と思い込んで行動していたのです。
最終回で先生から直接
「困難な道とは遠回りするという意味だ。正義に近道はないんだ。」
という言葉を聞いたユール―は自身の不甲斐なさに涙を流しています。
先生からの言葉をモットーに動いていたはずの自分の過ちにようやく気が付いたわけです。

まとめ

いかがでしたか?
ユール―は第2章から入ってくるので掴みにくい人物でもありますが、
早く真相が知りたかった、そして早く違法移植の呪縛から逃れたかったのかもしれません。
作品では最後の黒幕という形で締めくくられましたが、やはりユール―の歪みを作り出した理事長が黒幕だと私は思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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