ドラマ

追撃者~逆局~ トリビア(裏話&豆知識&考察)

ドラマに関する公式の情報などから、本編を見るだけでは分からない設定や真実を紹介していきます。
完全にネタバレですので、最終回まで見ていないという方はUターンする事をオススメします。

梁炎東 警察官時代の役職

出典:公式facebook

梁炎東の警察官時代については多く語られていません。
本編では【行動分析班】と書かれていますが、当時の彼の役職は組長。
つまり分析班のチームリーダー…行動分析班のトップという事になります。
2004年に行動分析班へと配属になり、6年でトップです。
それだけ警察も彼の腕を信用していたという訳ですね。
梁炎東自身も警察側から絶大な信頼を受けていたと分かっていたからこそ
銃撃事件での警察側の異様な対応に違和感を感じたのではないでしょうか。

拘置所にいる囚人達の犯罪歴

名前なし(0089)

出典:IQIYI

梁炎東のルームメイトで部屋にワンセグテレビを隠し持つ0089。
彼の罪状は強盗罪
作中でも大人しくしている彼がそんな事をしているとは思いませんが、
彼は拘置所で情報屋として稼ぐために罪を犯している可能性があります。
裁判で判決が出るまで拘留される場所なので通常は長居できません。
それなのに慣れた手つきで情報を仕入れているのはおかしいですからね。
刑務官からテレビを取り上げられない事からもかなりのやり手だと思われます。

ボス(9547)

出典:IQIYI

たびたび梁炎東の前に現れては囲碁を打ってヒントを与えるボス。
彼の正体はマフィアの頭ですが、罪状は殺人教唆罪です。
自分の手を汚さず殺人を行った(指示した)罪ですね。
日本では【殺人教唆罪】ではなく【殺人罪における教唆の罪】という罪状で、
実行犯と同等の扱いを受けるようです。
梁炎東は罪状や周囲の対応からマフィアの頭だと最初から見抜いていたと思われます。
いざという時に使えると思って接点を持っていたのでしょう。
実際に彼の存在によって物語は大きく動きました。

小胖(3969)

出典:IQIYI

穆亞彥やボスの後ろ引っ付いている下っ端の3969。
彼の罪状は公表されておらず、分かりません。
つまり罪状も設定されていないモブ囚人という事です 笑

聖美広場の慰霊塔の秘密

出典:IQIYI

聖美広場での追悼場面で登場する慰霊碑。
実は上の方に監督2人の名前が刻まれているのです。
撮影秘話にて任非役のベラント・チュウが説明していましたが
ちょっとした遊び心のようです。
時間があれば一時停止して確認してみてはいかがでしょうか?

張逸帆が育てていた赤ちゃんの母親

本編では一切明かされる事はありませんでしたが、赤ちゃんの母親(被害者)は大学生の陳芳芸です。

出典:IQIYI

Facebookの公式ページでも正式に発表していました。
陳芳芸は第4被害者マリーの後に殺害されましたが、マリーより先に発見されました。
第4被害者と言っても4番目に殺されたとは言えません。
被害者の番号は発見順に付けられるのです。
本編では任非が『第4被害者の袋に陳芳芸の血痕が付着していた』と報告しています。
マリーのポリ袋に彼女の血痕が付着していた…
つまりマリーの後に殺されたという事を伝えているのです。

この事から陳芳芸が母親だとにおわせていたつもりでしたが、
ちょっと…隠し過ぎたのかもしれないですね 笑

穆雪松と陸齊(ウォッチマン)の関係

これも本編でははっきりさせませんでしたが、二人の関係は血の繋がった父子です。
かなり複雑な内容で、本編を見ていても理解できないと思いますので
その根拠を長くなりますが、詳しく解説していきます。

共通する思考

初めてウォッチマンの素顔として陸齊が登場した時の言葉を覚えていますか?
カオスだ…カオスの中に創造は生まれる 星が踊りだす』
そして拘置所での穆雪松が銃撃事件について語った言葉を思い出してください。
カオス(混乱)が必要だった。警察を惑わし時間稼ぎをするためにも…』
日本語訳だと微妙に変わっていますが、似た事を語っています。
大切な人以外をモノのように扱う所にも共通点が見られ、
この事から二人とも反社会性パーソナリティ障害の持ち主であると言えます。
反社会性パーソナリティ障害は遺伝要素も強いので、そこでも親子関係をにおわせています。

陸齊と心慈の処遇

幼少期に陸齊の母 心慈はDVを受けていました。
「もうパパを怒らせないで」と陸齊が話していることから、
物心ついたころからすでに行われていたのでしょう。
ただこの場面。よく思い出してください。
陸齊は父親の前では仮面の着用を強要されています。
そして母親へDVが行われる際にも
「俺に隠せると思ったか」
「お前らまとめて殺してやりたい」
「罪悪感に苦しみながら生きろ」
このように父親は発言しています。
この事から父親と陸齊には血の繋がりはなかったと推測できます。
仮面を強要したのも他人の子の顔を見たくないという意味でもあります。

穆雪松の呼びかけ

母(心慈)を刺した陸齊の元に駆け付けた穆雪松が必死に呼びかけますが
ここで『小齊(シャオチー)』と呼んでいます。
これは日本語で『齊ちゃん』に値する呼び方で、院長の右腕だと言っても親しみを込めすぎています。
捜査の中でも「突然院長の右腕になった謎の人物」と報告しています。
これは私の推測ですが


心慈と穆雪松が浮気→陸齊誕生→陸齊の言動(パーソナリティ障害)を不審に思った父親がDNA鑑定

鑑定結果から穆雪松が父親と知る→そばに置いて監視→心慈へDVを行う

穆雪松が陸齊の父を病死に見せかけ殺害、その後陸齊を実子として迎え入れる作戦を心慈に持ちかける

殺害実行日に心慈を心配した穆雪松が現場を発見
(病院なので死亡診断書はいくらでも偽造できる)

という流れではないかと思っています。

楊羽璐の発言

拘置所での面会時に
『陸齊には真実を言っているのかしら』
『彼が知ったらどうなるのか楽しみね』
という発言をしています。
この場面が決定的な根拠と言えます。
真実を陸齊に言わないのはアメリカでの治療の際に医師から
「精神的ショックを与えない方がいい」
と言われたからではないかと思います。

潘晉瑞(議員)と唐筱清の関係

聖美銃撃事件のきっかけともいえる潘晉瑞議員と唐筱清(移民労働財団 会長)。
一瞬のセリフで見落としている方がいると思うのであらましを解説すると
・潘が穆雪松へ違法売買の暴露をちらつかせ利益を要求
・穆雪松が断り、潘が唐筱清へ電話をして証拠の書類を持ってくるよう指示
・唐筱清が裏切り穆雪松へ書類を渡す
という流れ。

まず潘晉瑞という人物について梁炎東は
・市議会の役員として選出
・初めての選挙で最高票を獲得
・人気があり支持率も高く、影響力の強い人間
と話しています。

一方で唐筱清(移民労働財団 会長)について梁東炎は婚約者の先輩と紹介し、
彼女も梁炎東をお茶に誘う親しい関係です。
恐らく流れは
・罪悪感に苛まれた唐筱清が潘に相談し、証拠である書類も渡す。
・それを利用し潘が穆雪松を揺する
・穆雪松から指令を受けた(脅された)唐筱清が証拠の書類を差し出す
という物です。
罪悪感に苛まれてる描写として描かれている場面が15話にあります。

「違法臓器移植が明るみになれば病院にとって痛手ではないか」と揺さぶりをかける場面。
これに対して穆雪松は
「1人に責任を押し付ければ問題ない。(臓器を)提供している方が痛手ではないのか?」
と逆に揺さぶりをかけられ慌てて謝ります。
何気ない場面ですが、ここから彼女の違法臓器移植に対する罪悪感が見えます。
唐筱清が潘を信頼して相談した結果、潘は穆雪松を脅迫し、粛清されたのです。

譚隊長と梁炎東の意外な共通点

初期の頃は相反する2人でしたが、仲直りもつかの間、譚隊長は亡くなりました。
譚隊長の死に感情を表に出さない炎東が涙を流します。

出典:IQIYI

この涙の訳と共に二人の共通点を説明していきます。
まず、この頃の梁炎東は任非以外の捜査チームを誰一人として信じていませんでした。
任非が指示通りに動いていた背景に譚隊長の支えがあったことを知らなかったからです。
その根拠が17話にて任非と衝突する場面。

出典:IQIYI

(これまでも協力してくれた)譚隊長に協力を仰ごうと任非は訴えますが、
警察は信用できないと炎東はかたくなに拒否をします。
任非が折れることで2人は仲直りをしますが、
この時に炎東が感情的にならず理由などを聞いていれば事態は変わっていたはずです。

かつて確執があった?

拘置所で対面した2人は激しく言い合い、譚隊長は「昔の同僚だ」と説明します。
まず二人の性格を考えてください。
譚隊長
チームを大事にして柔軟に考える
梁東炎
個人を大事にして固く考える

対極的な性格だと思います。
しかしそんな2人の共通するものは

犯罪を未然に防ぎたい
真犯人を見つけ出したい

という情熱です。
譚隊長の奥さんが言うには若い頃の譚隊長は任非のようだったと。
つまり炎東が一番苦手とする根拠もなく動くタイプだったと思われます。
12年前もこうして言い合いをしていたのかもしれないですね。

譚隊長は年とともに支える側になりましたが、
心の中でくすぶる情熱から、任非と一緒に梁炎東に会いに行きます。
炎東も最初から「上司に伝えろ」と任非に伝言していたことから、
梁炎東も譚隊長と自分に共通する何かがあると思っていた可能性があります。
しかし一緒に仕事をしていたのは12年以上前。
譚隊長が腐敗した警察に取り込まれている可能性も捨てません。
逆に譚隊長も警察を辞めた炎東に同じ感情を抱いていたと思います。
任非の成長を見た譚隊長は任非を育てたいという自分の信念を炎東にも感じて信頼します。
しかし任非しか信じなかった炎東は譚隊長の本質に最期まで気が付きませんでした。

譚隊長を最後まで信じなかった理由

「任非は俺以上にお前を信じてるんだ」
最後の会話でのこのセリフに梁炎東はようやく気が付きます。
譚隊長も同じ信念のもと動いていたのだと。
譚隊長にようやく心を開いた炎東ですが、直後に自分をかばって譚隊長は亡くなります。

出典:IQIYI

任非の悲痛な叫びによって炎東の頬に涙が伝いますが、悲しくて泣いているのではありません。
どうして譚隊長を信じなかった…
任非にまた大切な人を失わせてしまった…
そんな自分の無能さ、不甲斐なさを痛感した悔し涙です。
しかし梁炎東が容易に譚隊長を信用できなかったのにも訳があるのです。
・任非への教育に熱心
・楊羽璐への疑心暗鬼
・チームから信頼されている
プロファイルした中で「楊羽璐への疑心暗鬼」という点で信用できませんでした。
楊羽璐は黒幕 穆雪松のスパイでありながら穆雪松へ復讐しようとしている人物。
その楊羽璐への疑心暗鬼…
裏を返せば譚隊長が穆雪松のスパイである可能性もあったからです。
炎東はこの涙以降、譚隊長の遺志を受け継ぎ、
毛嫌いしていた警察にも出入りし、捜査チームと進んで交流を始めます。

関連記事
梁炎東が警官である任非を信用した経緯
楊羽璐の正義感はいつ悪に染まったのか
梁炎東と聖美銃撃事件の関係
追撃者~逆局~伏線と考察 No.1

関連記事
error: 警告! コンテンツは保護されています
Content is protected !!