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追撃者~逆局~伏線と考察 No.3

最終回まで見終わっている私から見た伏線、考察を書いていこうかと思います。
完全なネタバレ記事なので、初見さんはUターンされる事を強くおススメします。

曹萬年が梁炎東に遺族の状況を伝えた理由

「被害者がなくなり、その母親が入院した」
懲罰房から解放される際、刑務官の曹萬年が梁炎東に遺族の状況を伝える場面があります。
一瞬過ぎて見逃してしまう場面ですが、ここにも伏線があり、梁炎東は気が付いています。
この後に起こる事を思い出してみてください。
錢志揚が自殺に見せかけて殺されましたよね?
そうです。
曹萬年は梁炎東を精神的に追い詰めようとしたのです。
懲罰房は周囲からの連絡が閉ざされているので、本来はここで炎東が知る事になります。
しかし無罪に賭けている刑務官 關銘洋によって先に知らされていた梁炎東は冷静に考える事ができたのです。
關銘洋によって先に知らされた時の表情を覚えているでしょうか?

出典:IQIYI

動揺しています。
曹萬年の時とは明らかに違う事が分かるかと思います。
關銘洋がこの作品のキーマンといっても過言ではないですね。
彼がいなかったら曹萬年の思惑通りに
「被害者の状況を知って悲観的になった」
と錢志揚のように殺されていたかもしれません。

錢志揚(1256)が最後に電話した相手

明かされない謎として錢志揚が死ぬ前に電話した相手があります。
「俺は喋ってない!信じてくれ!数年で釈放の予定は!?」
というワードを残していますが、その相手は事件の検察側の人間だと思われます。
根拠としては
下の作業中に錢志揚が取り乱すきっかけになった炎東のセリフを覚えているでしょうか?

「事件担当の警察と連絡している事は知っている」
というような内容です。
彼は穆雪松に金で雇われた陸齊(ウォッチマン)の身代わりでした。
「数年間刑務所に入れば仕事をせずに家族を養える程の大金を用意しよう」
という話を持ち掛けたと思われます。
家族を楽にしてあげたいという純粋な心根を理解していた炎東は歩み寄ろうとしていたのです。

拘置所 副所長の謎

副所長は拘置所で一番謎の人物だったのではないでしょうか?
無口ですが、二言目には「面倒を起こすな」と周囲に話しています。
彼も理事長に命を救われたスパイのような人物ですが
あまり表立った行動はしていませんが、彼は口癖通りただ面倒事が嫌いなのです。
曹萬年が長期休養を申請する場面では理由も聞かず二つ返事で送り出しています。
「君を重役に置きたいと思っている」
と言うまで気に入っていたはずの部下をどうして送り出したのか…
曹萬年が面倒事を起こしている張本人
という事実を最初から知っていたからです。

錢志揚・穆亞彥を殺し、炎東に手をかけようとしていた事も知っていました。
【自殺】【炎東による犯行】という事にして面倒事にならないならと黙認していました。
錢志揚の解剖時に捜査チームを追い立てる発言をしていたのもこの為です。
しかし任非と炎東の協力によって嫌いな面倒事に発展してしまいます。
傍観者であった彼はトカゲのしっぽ切りの要領で面倒事を起こした曹萬年を送り出した訳です。

穆亞彥(2887)とは何者なのか

この作品で明かされていない最大の謎と言ってもいいのではないでしょうか?
黒幕である穆雪松は穆亞彥(2887)の親という形で初登場します。
息子の死を知らされた雪松は表情一つ変えず淡々と対応します。
違和感を感じた任非に「不良息子を持つ親はあんなもんだ」と譚隊長は説明していましたが、
穆亞彥は穆雪松が実子である陸齊(ウォッチマン)を正式な子として受け入れる為に用意した影武者です。
捜査資料として登場する穆亞彥と陸齊の誕生日を見てください。

穆亞彥1992/12/06  陸齊1993/01/29
1か月しか年の差がありません。
遺伝子検査などの矛盾からも幼少から影武者として育てられたと思われます。
親の愛情も知らず金のみを与えられ放置された穆亞彥は
可哀想な人生を送ってきたのかもしれませんね。
炎東のDNA結果をすり替えられるほど警察とも癒着しているので、何かしらの方法で
陸齊と穆亞彥のDNAをすり替える予定だったのではないかと思われます。
陸齊(ウォッチマン)が穆雪松の実子だという根拠は別の機会に説明しようと思います。

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